亜鉛は必須ミネラルの内の一つであり、人にとって欠かすことができません。
食べ物では海のミルクと呼ばれる「牡蠣(カキ)」に多く含まれていることが、よく知られていますね。
必要とされる量は多くありませんが、体内で合成できない栄養素なので食事からきちんと摂る必要があります。
ただ、最近ではジャンクフードを食べるなど食生活の乱れにより、若い人を中心に亜鉛不足の人が多いようです。
草食系男子が増えたのは、もしかすると亜鉛不足が原因なのかもしれません。
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現代の日本では亜鉛不足の人が多いようです
三大栄養素である、タンパク質・糖質・脂質に関しては食べ物からしっかり摂れている人であっても、残りの栄養素であるビタミンやミネラルについては不足気味の人が多いようです。
まだ、ビタミンの場合は意識して摂るようにしている人も少なくないでしょう。
そして、ミネラルにしてもカルシウムや女性が不足しやすい鉄分などは、これもまた意識して摂っている人が少なくありません。
しかし、亜鉛はあまり注目されていないのか、現代の日本では不足している人が多いようです。
そもそも、どんな食べ物に亜鉛が多く含まれているのかご存知ですか?
カキに多く含まれていることは比較的知られていますが、それ以外の食べ物ではあまり知られていないようです。
ちなみに、亜鉛は野菜にも含まれているんですよ。そして、野菜に含まれる亜鉛は野菜が育つ土壌から運ばれたものなんですね。
現在は、昔に比べると日本の農地の栄養分は減少しつつあるので、亜鉛だけでなく他のミネラルも含めてですが、野菜に含まれる量が減ってきているんです。
亜鉛が欠乏すると生殖能力に影響がでる可能性があります
必須ミネラルの亜鉛が欠乏すると人体には様々な影響があります。
味覚が鈍くなり食べ物の味が分からなくなる
亜鉛不足で一番よく知られているのは味覚障害です。
毎日の食事が美味しく感じられないようになったり、味そのものが分からなくなったりして味覚が鈍くなって来たら亜鉛欠乏症が疑われます。
舌の表面には「味蕾(みらい)」という細胞の集合体があって、その味蕾で食べ物の味を感じたりしています。
舌の細胞は新陳代謝が早く、1ヵ月ぐらいのサイクルで新たに生まれ変わると言われていますが、亜鉛が不足するとこの機能が衰えていき味覚に障害が生じます。
精子が少なくなり生殖能力に影響がある
亜鉛が不足すると、精子の数が少なくなり男性としての生殖能力が衰えると言われています。
最近、草食系男子が増えてきたとよくメディアで話題になります。童貞を喪失する年齢も高くなる一方だそうです。
もしかすると、これらの草食化は亜鉛不足が原因なのかもしれませんね。
ただ、この生殖能力へのうんぬん。に関しては医学的に明確にされた訳では無いようです。
とは言っても、昔から亜鉛不足が精力減退につながるとよく言われていますので、全く無関係ではないと思いますよ。
免疫機能が低下し老化につながる
免疫機能にも亜鉛は重要な役割を果たします。不足するようになれば、免疫機能が低下し風邪などに感染しやすくなったり、病気や怪我も治りにくくなります。
そして、亜鉛はタンパク質の分解と合成に関わって体の細胞の新陳代謝を促します。
ですので、亜鉛が不足し欠乏するとタンパク質や細胞の分解に影響があるので、新陳代謝の動きが衰えて、老化につながります。
コンビニ弁当やファーストフードばかりの人は亜鉛不足に要注意です
亜鉛が不足すれば、どのような影響があるのか説明しました。
しかし、三食きっちりと栄養のある食事を摂っていれば、基本的に不足することはあまりありません。心配し過ぎるはことはないでしょう。
しかし、普段の食事がジャンクフードやファーストフードが多かったり、インスタント商品やコンビニ弁当で済ませたりする人は、亜鉛不足にならないよう注意しなければなりません。
これらの食べ物は、亜鉛に限らずビタミンやミネラルが不足しています。
最近はコンビニでも色々な惣菜が売られているので、コンビニの弁当であっても何か一品をプラスするなどして意識して摂るようにして下さいね。
最後に
亜鉛不足の人が多いためか、最近では亜鉛のサプリメントも各社から発売されているようです。
なるべくなら食事で摂る方がいいでしょうが、どうしても不足がちな人はサプリメントも選択肢の一つでしょう。ただその場合、過剰摂取には十分に注意して下さいね。