現在、世界で一番生産されている野菜はトマトなんです。生でも食べますし、ジュースやケチャップ・ソースなどの加工食品としても大量に消費されています。
そして、日本でもトマトが一番生産されているんですね。トマトは日本人に一番馴染みのある野菜と言っていいでしょう。
あの赤い色は食欲をそそります。
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トマトはニンジンと比べて栄養は多いの?少ないの?健康効果は?
緑黄色野菜の王様は何?
と聞かれると、
あなたは、どの野菜だと思いますか?
トマトですか?それとも、ニンジン?
もしくは、青汁によく入っている、
モロヘイヤ?それともケール?
しかし、この緑黄色野菜の王様に関しては、人によって意見が色々あるようなので、これがそうだ。という野菜は特にありません。
そもそも、緑黄色野菜ってどんな野菜なのかご存知ですか?
緑黄色野菜に対して淡色野菜があるので、何となく黄色や赤や濃い緑色など、濃い色をした野菜を連想されるかもしれませんが、実は色の濃淡は全く関係ありません。
厚生労働省のサイトである、e-ヘルスネットによると、
一般には、緑色や黄色・赤色などの色の濃い野菜ととらえられていますが、「原則として可食部100g当たりカロテン(カロチン)含量が600マイクログラム(μg)以上の野菜」という基準が厚生労働省により決められています。トマト・ピーマンなどは、可食部100g中のカロテン含有量が実際には600マイクログラム未満であるものの、食べる回数や量が多いため、緑黄色野菜に分類されています。
引用
緑黄色野菜(りょくおうしょくやさい)
ようするに、緑黄色野菜の基準はカロテンの量で決まるんですね。そして、トマトはカロテンの量では基準を下回るけど、緑黄色野菜に分類されている。ということです。
このように、トマトはカロテンの総量としては緑黄色野菜の中では少なめですが、カロテンの一種である「リコピン」が豊富に含まれているんです。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」
という言葉を聞いたことはありませんか?
これは、ヨーロッパのことわざらしいですが、ようするに、健康効果のある栄養成分が豊富なトマトを食べると健康になるので、医者にかかる必要がなくなる。といったことでしょう。
この時代、リコピンという栄養素の概念はなかったでしょうが、健康効果がある野菜だということは体験的に分かっていたのだと思います。
ガン予防にもなる栄養成分リコピンの抗酸化作用が凄すぎる
カロテン類にはリコピンの他にβ(ベータ)カロテンがよく知られています。
β(ベータ)カロテンと言えば、抗酸化作用が強いことで有名です。そして、ビタミンEも抗酸化作用が強いですね。
実は、リコピンの抗酸化作用はβ(ベータ)カロテンの2倍。ビタミンEの100倍もあると言われています。
そして、リコピンにはガン予防にも効果があることが、研究の結果分かりました。
トマトソースやトマトジュースで有名なカゴメのサイトによると、リコピンは肝臓ガン及び大腸ガンの発症を抑制することと、ガン治療において放射線による障害を防御することが研究により明らかになっています。
摂取量はどれくらい?加熱すればどうなる?ジュースでの効果は?
リコピンの摂取量の目安としては1日あたり15ミリグラム程とされています。
この量は、大きめのトマトだと2個ぐらいになります。
トマトは生で食べてもいいですが、リコピンは油に溶けやすく熱にも強いので、煮たり炒めたり加熱しても栄養素はあまり減少しません。
世界一のトマト消費国と言われるイタリアでは、トマトをメインに使った料理がイッパイあります。パスタにも美味しいトマトソースがかかっていますしね。
そして、トマトは夏が旬ですが一年中手に入ります。ただ夏場は安くて大きいのが出回りますが、秋から冬になると値段が高くなったり、値段が同じでも小さくなったりします。
冬場だと大きめトマト2個で300円前後ぐらいになりますね。さすがにちょっと高いように思います。
しかし、そんな時は生のトマトじゃなくてもいいんですよ。
ようするに、ジュースなどの加工品でもリコピンは摂取できます。
よく、1日分の野菜がこれ1本。といった市販の野菜ジュースがありますね。まぁ、これにケチをつけるつもりはありませんが、少なくとも食物繊維は大幅に減少しているでしょうし、熱に弱いビタミンCなどの栄養素も減少しているのは間違いないでしょう。
ただ、トマトジュースのリコピンは熱に強いこともあって、ジュースでもしっかりと摂ることができるんですね。
例えば、
カゴメ トマトジュース食塩無添加 スマートPET 720ml
デルモンテ トマトジュース 900g
このように、200mlでしっかりと1日分のリコピンを摂ることができます。
当然、トマトケチャップにもリコピンはしっかりと入っていますよ。
最後に
トマトの赤には凄すぎるパワーがあることが分かりました。
生のトマトは割と好き嫌いがあるようで、サラダなどでは全く食べない人もいますが、トマトの重要な栄養素であるリコピンは加熱調理でも栄養素はあまり減少しません。
ぜひ、色々な食べ方で真っ赤なトマトを味わって下さいね。