エビはプリプリッとはじける食感や身の甘さが美味しいです。
エビフライは子供が大好きですし、天ぷらそばや天丼にはエビはつきものです。さらに、エビチリにエビ餃子と、エビは和洋中どんな料理にでも利用される食材です。
では、そんなエビにはどんな栄養があって健康効果はどうなのでしょうか?
そして、エビはコレステロールが高いと言われますが、コレステロールを下がる効果があるとも言われます。
実際のところはどうなのでしょうか?
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コレステロール値を下げる効果があるキチン・キトサン
キチンはエビやカニなどの甲殻類の甲羅や殻に含まれている多糖類の一種です。
そして、そのキチンを化学合成し加工を施したのがキトサンです。この二つは加工する時に混ざり合うので、合わせて「キチン・キトサン」と呼ばれます。
キチン・キトサンはコレステロールの吸収を抑えて、悪玉コレステロールを下げる効果があります。
よって、このキチン・キトサンが配合された製品には、厚生労働省からトクホ(特定保健用食品)として認可されているものもあります。
さらに、人体にとって毒となる食品添加物やダイオキシンなどの環境汚染物質などを体外へ排出してくれる解毒効果もあり、腸内で雑菌が繁殖するのを防いでくれたり血圧の上昇を抑制する効果も認められています。
ただし、キチン・キトサンはエビの殻に多く含まれているんですね。ですので、カラッと揚げたりしてできるだけ殻ごと食べるようにするのが効果的です。
強い抗酸化力を持つエビの赤い色素アスタキサンチン
アスタキサンチンはエビに含まれる赤の色素です。
このアスタキサンチンには非常に強い抗酸化力があり、血液中の活性酸素を抑え込み、悪玉コレステロールが酸化されて血管にこびりつなないようにし、動脈硬化を防ぎます。
当然、強い抗酸化力を持つということは、血管だけでなく肌に対しての酸化も防いでくれるので、美白や美肌効果も望めます。
さらに、アスタキサンチンには眼精疲労を改善する効果があり、緑内障の予防にもつながると考えられています。
リポビタンDでお馴染み!エビにはタウリンが豊富です
「タウリン1000ミリグラム配合!」
リポビタンDのコマーシャルでお馴染みのフレーズです。
このことからもタウリンはとても健康に良さそうに思われますが、そもそもタウリンとは何なのでしょうか?
タウリンは遊離アミノ酸というアミノ酸の一種で魚介類に多く含まれています。
遊離アミノ酸はタンパク質を構成しないので体の中に吸収されやすく効果を発揮しやすいという特徴を持っています。
だから、リポビタンDはよく効くのかもしれませんね。
まぁ、それはともかく、このタウリンには様々な健康効果があり、まずは肝臓に対する効果です。
タウリンは胆汁酸の分泌を促進する働きをし、肝細胞の再生や解毒作用の効果を高める効果があります。
このようなことから、タウリンはお酒を飲み過ぎた時に積極的に摂ればいいですし、また肉体疲労時に疲労物質である乳酸が体に蓄積されるのを防いでくれます。
リポビタンDのコマーシャルでも、
「肉体疲労時の栄養補給に!」
と言っていますからね。
そして、タウリンはコレステロール値を調整し一定に保ったり下げる効果があるので、動脈硬化を予防し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げることができると考えられます。
また、高血圧を予防する効果があったり、タウリンが目の網膜に存在していることから、視機能を改善する効果も認められています。
最後に
エビは比較的コレステロールが高めの食材です。コレステロールは血管内に沈着して動脈硬化の原因になるとも言われています。
しかし、エビに含まれるキチン・キトサンやアスタキサンチン、タウリンがコレステロールを減らすのに効果を発揮するので、エビを食べても血中コレステロールがとくに上昇することはありません。
とは言っても、エビに限らずですが同じ食材の食べ過ぎには注意しましょう。