戦国時代を生き抜き天下を統一した豊太閤こと豊臣秀吉は、日本人であれば誰もが知っている武将であり天下人です。
そんな豊臣秀吉は、亡くなる五か月前に人生の最後を飾る豪華絢爛な花見を催しました。
その花見の舞台になったところが世界遺産でもある京都の醍醐寺です。
醍醐の花見と呼ばれるその時の花見は、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉ならではの盛大な花見だったようです。
何せ、この花見のためにお堂を再建し、山城・近江・大和などの国からの700本の桜を植林しました。
そして、1300人もの人々を招待し、花見用の衣装として女性たちに贈呈した着物代だけで今の貨幣価値に換算すると40億近くにもなったそうですからね。
スケールが半端じゃないです。
ぜひあなたも、豊太閤が愛した桜を愛でにいきましょう。
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比較的長く楽しめる醍醐寺の桜の咲く時期や見頃は?
醍醐寺は平安時代から「花の醍醐」と呼ばれてきた桜の名所です。
境内の桜は約1000本あり、早咲きの「彼岸桜」に始まって、「しだれ桜」「ソメイヨシノ」「山桜」「八重桜」などが順番に咲いていきます。
ですので、3月中旬から咲き始め見頃は4月の中旬まで続くので、比較的長い期間にわたって桜を楽しむことができます。
とは言え、4月の第2日曜日に行われる、醍醐の花見を再現した豊太閤花見行列の頃は、まだまだ見頃の桜はあるとはいえ、ピークを少し過ぎている年のほうが多いようです。
ピークは京都市中心部の他の桜の名所と同じく、3月下旬から4月上旬の1週間ぐらいでしょう。
この頃に、参道の桜並木や霊宝館・三宝院の桜が見頃を迎えます。
醍醐寺の桜の絶景ポイント
醍醐寺の境内に入るのは無料ですが、主要な見どころである三宝院・霊宝館・伽藍(金堂や五重塔などがある)に入るのには拝観券が必要です。
これら全てを見ることができる3か所共通券は観桜時期にあたる3月20日から5月15日の期間は大人1,500円になります。
山の上側になる上醍醐も行く場合はプラス500円の合計2,000円が必要です。
奈良県の法隆寺は隣接した中宮寺も拝観すると2,100円になるので高いな~。と思いますが、醍醐寺はそれに匹敵するいい値段してますね。
まぁ、醍醐寺は桜や紅葉の時期以外は値段が安くなるので、その分ましですが。
参道の桜並木
桜を見に醍醐寺に行くと最初に迎えてくれるのが参道の桜並木です。満開時は桜のトンネルをくぐりぬけるような絶景です。
霊宝館のしだれ桜
樹齢180年を超えると言われるしだれ桜で醍醐寺を代表する桜です。高さが約9メートルで葉張りが20メートルもある巨木で見るものを圧倒します。
霊宝館のソメイヨシノ
樹齢100年越えのソメイヨシノは京都市内で最古のソメイヨシノとして知られています。
しだれ桜とはまた違った美しさです。
三宝院の大紅しだれ桜
三宝院の大玄関前に咲くのは大紅しだれ桜です。
国宝の唐門を背景に大きく枝を伸ばして咲き誇ります。
醍醐の花見で超有名!秀吉が見た桜は樹齢何年?
豊臣秀吉は醍醐の花見を催すために、お堂を再建し庭園を造り桜は山城・近江・大和などの国からの700本の桜を持ってこさせ植えました。
醍醐の花見は1598年に行われたので今から400年以上前になります。
今やもうその時の桜は寿命を過ぎていますが、その時の桜の子孫が何代かに渡って丁寧に手入れされて今につながっています。
ですので、秀吉が直接見た桜はありませんが、その時と同じ種の樹齢150年を超える桜が醍醐寺で見ることができるんです。
なお、ソメイヨシノの起源には諸説あるようですが、江戸時代にエドヒガン系の桜とオオシマザクラの雑種の交配で生まれ、明治時代になってから全国的に普及したようです。
なので、豊臣秀吉の時代には無かったと思われます。
最後に
京都には桜の名所が数えきれないぐらいありますが、醍醐寺の桜は歴史がありとても人気のある桜の名所です。
秀吉が催した醍醐の花見は今日まで語り継がれる盛大な花見であり、これにより庶民に花見文化が広まったとも言えるでしょう。
なお、秀吉は亡くなる五か月前の最晩年にこの醍醐の花見を催しましたが、天下統一を成し遂げた最盛期には奈良の吉野で5000人を引き連れて花見を行っています。
その様子はこちら。
豊臣秀吉の花見は豪華絢爛!京都の醍醐寺や吉野山の絶景桜を堪能
醍醐寺(だいごじ)
醍醐寺の詳細情報
所在地 | 〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22 |
TEL | 075-571-0002 |
FAX | 075-571-0101 |
H.P | 世界遺産 京都 醍醐寺 |