チーズは、ポーランドで紀元前5000年頃のチーズ製造の痕跡が見つかったことで分かるように、古来からヨーロッパや近東にかけて、家畜の乳の保存食として生産されてきました。
日本においては、飛鳥時代にチーズの一種と見られるものを製造していたようですが、その後続かず、本格的に普及したのは戦後以降になります。なのでまだ歴史は浅いですね。
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チーズのカロリーと栄養素を検証
チーズを100g分作るには、牛乳などの原料の乳が10倍の1000ml必要です。ですので、チーズ100gには乳1000ml分の栄養成分が凝縮されていることになります。
そんなチーズには、様々な種類がありますが、大きく分けて「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の2つに分かれます。
ナチュラルチーズは、乳を乳酸菌で発酵させ固めて熟成させて作ります。
乳酸菌は製品の中で生きているので、まさにナチュナルなチーズです。原料の乳の種類や微生物の種類、生産地などによって味や匂いが様々で、その個々の味わいを楽しむことができます。
プロセスチーズは、そのナチュラルチーズを加熱して溶かして殺菌し、その後用途に合わせて乳化剤などを加えてから再び成型して作ります。
熟成は止まっているので、味は均一で品質が安定し保存がききます。
では、そんな2つのタイプのチーズのカロリーと三大栄養素を見てみます。
まずは、ナチュラルチーズを代表してカマンベールチーズでは、
カマンベールチーズ100gのカロリーと栄養素
エネルギー | 310kcal |
タンパク質 | 19.1g |
脂質 | 24.7g |
炭水化物 | 0.9g |
次に、プロセスチーズでは、
プロセスチーズ100gのカロリーと栄養素
エネルギー | 339kcal |
タンパク質 | 22.7g |
脂質 | 26.0g |
炭水化物 | 1.3g |
どちらも、タンパク質が多いです。約20%ほど含まれれているので、肉や魚と同じぐらいの比率です。
なにせチーズは「白い肉」と言われることもあるぐらいですからね。
そして、脂質が多くて炭水化物はほとんど含まれていません。チーズには食物繊維は含まれていないので、この炭水化物は全て糖質になります。
炭水化物=糖質+食物繊維
ということで、チーズは脂質が多いのでカロリーは高いですが、高タンパク低糖質の食品ということになります。
現在、ダイエット法として、従来からのカロリーを制限する方法と、カロリーではなく糖質を制限する方法があります。
最近では、後者の糖質制限ダイエットが流行しています。有名人が肉体改造にチャレンジするCMで話題のライザップもこの方法です。
なお、糖質制限派の方はチーズのカロリーの高さや脂質の多さは、あまり気にならないでしょう。
しかし、カロリー制限派の人は気になると思います。そんな方で、お酒のあてとしてチーズを食べるのであれば、飲むのは赤ワインをオススメします。
赤ワインに含まれるポリフェノールには、脂肪の吸収を抑えてくれる働きがあると言われています。とはいっても、気休め程度ぐらいでしょうから、カロリー制限派の人はあまり食べすぎないほうがいいと思います。
ビタミン・ミネラルではカルシウムが多いです
チーズにはビタミン・ミネラル類が豊富ですが、その中でもカルシウムがとても豊富です。
100gあたりでは、以下のようになります。
ナチュラルチーズのカルシウム量
パルメザンチーズ | 1300mg |
エメンタールチーズ | 1200mg |
チェダーチーズ | 740mg |
ゴーダチーズ | 680mg |
エダムチーズ | 660mg |
ブルーチーズ | 590mg |
カマンベールチーズ | 460mg |
プロセスチーズのカルシウム量
プロセスチーズ | 630mg |
そして、チーズのカルシウムは吸収率が高いのが特徴なので、効率よく摂取できます。
というわけで、チーズはカルシウム不足の方は積極的に食べたい食品です。
チーズを食べると二日酔い予防になります
お酒を飲む時には、アルコールを分解するために肝臓の力が必要です。そして、肝臓が最大限に働くためには、肝臓の栄養となるタンパク質が必要不可欠なんですね。
タンパク質が多く含まれている食品には肉や魚・大豆製品など色々とありますが、その中でもチーズは吸収されやすいタンパク質と言われています。
そして、含まれている乳酸菌や脂肪がアルコールの刺激から胃を守ってくれます。
最後に
お酒を飲む人も飲まない人も、ぜひ美容と健康のためにチーズを美味しくいただいてくださいね。