大相撲の春場所が終わり、大阪城公園のソメイヨシノが散る頃に、造幣局の桜の通り抜けが始まります。
この桜の通り抜けは、戦争の空爆のため一時中断がありましたが、明治16年から100年以上続く大阪の春の風物詩なんですね。2017年で何と131回目になります。
全長約560メートルの通路の両側に約350本の桜が咲きみだれ、毎年多くの人が訪れます。
桜の種類は、関山(かんざん)・松月(しょうげつ)・紅手毬(べにてまり)・大手毬(おおてまり)・小手毬(こでまり)・養老桜(ようろうざくら)など他ではあまり見ることのできない珍しい品種などが約130品種もあり、まさに桜の博覧会のように多品種の桜を見ることができます。
2017年は長崎県の大村神社に原木がある玖島桜(くしまざくら)が新たに仲間入りしました。
訪れる人も毎年多く、過去に一番多かったのは2005年(平成17年)の114万人になります。なお、昨年(2016年)は70万人でした。
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2017年(平成29年)の造幣局の桜の通り抜け!開催時期は?
2017年(平成29年)の造幣局の桜の通り抜けは、4月11日(火曜日)から4月17日(月曜日)までの1週間です。
昨年より3日遅くなります。
ちなみに、過去20年間で一番早く始まったのが2007年(平成19年)の4月5日で、遅く始まったのが2000年(平成12年)の4月18日でした。
開催時間は平日が午前10時から午後9時迄で、土曜・日曜は午前9時から午後9時迄になります。
日没後のライトアップで見る夜桜も趣があって美しいです。
2017年の今年の花は鬱金(うこん)に決まりました
この写真に写っているのは2014年(平成26年)の今年の花である松前琴糸桜(まつまえこといとざくら)です。
このように、造幣局の桜の通り抜けでは毎年、今年の花が選ばれて発表されます。
過去10年では以下のような桜が今年の花になりました。
2016年(平成28年) | 牡丹(ぼたん) |
2015年(平成27年) | 一葉(いちよう) |
2014年(平成26年) | 松前琴糸桜(まつまえこといとざくら) |
2013年(平成25年) | 天の川(あまのがわ) |
2012年(平成24年) | 小手毬(こでまり) |
2011年(平成23年) | 妹背(いもせ) |
2010年(平成22年) | 都錦(みやこにしき) |
2009年(平成21年) | 平野撫子(ひらのなでしこ) |
2008年(平成20年) | 普賢象(ふげんぞう) |
2007年(平成19年) | 松月(しょうげつ) |
見たことも聞いたこともないような桜の花の名前です。それにしても、桜って色々な品種があるんですね。
そして、2017年の今年の花は、鬱金(うこん)に決まりました。
花の色が淡い黄緑色で、健康食品や健康ドリンクでよく耳にするショウガ科のウコンの根の色に似ているからこの名前になったそうです。
江戸時代には京都の知恩院によく植えられていた桜なんだそうで、御室桜で有名な仁和寺でも見ることができます。
造幣局の桜の通り抜けへのアクセス情報
電車でのアクセス
- 地下鉄の谷町線及び京阪電車の「天満橋駅」京阪東口・2号出口から徒歩で約15分
- JR東西線の「大阪城北詰駅」3号出口から徒歩で約15分
- JR東西線の「大阪天満宮駅」JR2号出口から徒歩で約15分
案内標識がありますし、人も多く目的地は同じなのでまず迷うことはありません。
なお、通り抜けは造幣局南門(天満橋側)から北門(桜宮橋側)への一方通行です。座り込んだり逆行はできません。距離は約560メートルになります。
車でのアクセス及び駐車場
通り抜けの期間である4月11日(火曜日)から4月17日(月曜日)までの1週間は周辺道路が大幅に交通規制されます。また、造幣局としての駐車場はありません。
造幣局詳細情報
所在地
〒530-0043
大阪市北区天満1-1-79
公式ホームページ
独立行政法人 造幣局 : 桜の通り抜け(大阪)
お問い合わせ先
TEL:050-5548-8686(ハローダイヤル)
(午前8時から午後9時まで)
会場内での主な禁止事項
- 通り抜けなので座っての花見はできません
- 一方通行なので逆行はできません
- 飲食はできません
※会場の近くの毛馬桜ノ宮公園には屋台が多数ありますので、そちらでお願いします - 全面禁煙
- 自転車の入場禁止
- 規制している区域内への立入禁止
- 日傘禁止
- 自撮り棒禁止
- ペットの入場禁止
通り抜けの後にぜひ寄りたいスポット
毛馬桜ノ宮公園
造幣局すぐ東の大川の両側にある公園です。全長4.2キロメートルにわたってソメイヨシノやヤマザクラ4800本が咲き誇ります。
通り抜けの時期は見頃が終わっている場合が多いですが、屋台が数多く並んでいるので、通り抜け帰りの飲食に最適です。
そして、座っての花見ができない通り抜けと違って、シートを敷いてゆっくりと花見をすることができます。
大阪城公園
造幣局から大阪城公園へはじゅうぶん徒歩圏内です。桜の見頃は過ぎていると思いますが、今年(2017年)は例年より開花が遅かったので、いくらかは残っているかもしれません。
最後に
今年は平年より桜の開花が遅く、やっと咲いたかと思いきや週末の天気があまりよくなくて花見を存分に楽しめなかった人も多いかもしれません。
そんな方はぜひ、大阪の桜の最後を飾る造幣局の桜の通り抜けに行きましょう。
そして、思いぞんぶん桜を愛でながら、大阪の春を満喫してくださいね。