橿原神宮の外拝殿

奈良県の橿原市にある橿原神宮(かしはらじんぐう)は、我が国の初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)と皇后の媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)が祀られている神社です。

奈良県には日本最古の神社とされる大神神社(おおみわじんじゃ)や石上神宮(いそのかみじんぐう)、世界遺産である春日大社(かすがたいしゃ)など古くからの由緒ある神社が多数ありますが、橿原神宮が創建されたのはまだ新しく明治23年(1890年)になります。

しかし、新しいと言いましても、神武天皇が祀られていることから橿原神宮は皇室と非常に関係が深く、祭礼などに天皇陛下の勅使が遣わされる勅祭社(ちょくさいしゃ)の一つでもあります。

2016年は、神武天皇が崩御されて2600年という式年の年になり、「神武天皇二千六百年大祭」が斎行され、天皇皇后両陛下が参拝されました。

というわけで、そんな橿原神宮に2016年(皇紀2676年)12月の日曜日に参拝してきました。

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日本が始まった地に建つ橿原神宮に参拝

神武天皇が即位した橿原という地は、建国の聖地でありここから日本が始まったわけですね。

ですので、日本人なら、ぜひとも一度は橿原神宮及び御陵である神武天皇陵に参拝したいものです。

なお、橿原神宮は初詣の時期や建国記念の日など特別な日を除けば、普段の日の参拝者は比較的少ないです。

そのあたりが、普段の日でも参拝者が多い春日大社や大神神社とちょっと違いますね。

橿原神宮前駅

近鉄電車の橿原神宮前駅です。これは中央改札口になります。

駅前にある案内図

橿原神宮までは800メートル。徒歩約10分弱といったところです。

駐車場入口

鳥居前の駐車場入口です。特別な日を除けば土日でも普通に停めれます。

駐車料金は普通車500円。中型車1,000円。大型車2,000円です。

一の鳥居

一の鳥居です。威風堂々とした素晴らしい鳥居ですね。さすが神武天皇を祀っている神社だけあります。

橿原神宮の祭神や由緒

橿原神宮の祭神や由緒が書かれています。

御祭神は言うまでもなく、神武天皇と皇后の媛蹈鞴五十鈴媛命です。

表参道

表参道です。西に向かって一直線に伸びています。そしてかなり広いです。

ですので、大勢の人が参拝に訪れるお正月の元旦であっても、一部の時間帯をのぞけば比較的スムーズに人は流れます。初詣の時期は両サイドに屋台が出るんですが、それでも広いです。

これが、参道が狭い大神神社だと元旦は終日大混雑で大変です。人はなかなか動きません。

とにかく、橿原神宮はこの広い参道の雰囲気がとってもいい感じです。

手水舎

手水舎です。立派な建物ですね。

南神門

南神門(みなみしんもん)です。ここから神域に入ります。

紀元二千六百七十六年

今は紀元二千六百七十六年です。神武天皇が橿原宮で初代天皇として即位してから(日本が始まってから)、二千六百七十六年ということになります。

なお、ここから先はペットを連れて入ることはできません。

畝傍山を背にした外拝殿
畝傍山を背にした雄大な外拝殿(げはいでん)です。

そして、玉砂利が敷き詰められている外拝殿前の敷地は、サッカーでもできそうなぐらい広いです。

とにかく、橿原神宮は建物にしろ敷地にしろ全てが大きくて広くてスケール感がスゴイです。

正面から見た外拝殿

正面から見た外拝殿です。参拝したのは2016年(皇紀2676年)の12月でしたが、すでに来年の干支である酉(とり)が描かれた巨大な開運絵馬が飾られていました。

酉の開運絵馬

酉の開運絵馬です。これもまた巨大です。

外拝殿から内拝殿を望む

外拝殿から内拝殿をを望みます。ここから内拝殿(ないはいでん)、そして奥にある幣殿(へいでん)・本殿(ほんでん)に向かって参拝します。通常はここまでしか入れません。

しかし、お正月や特別な日などはこの先の敷地も解放され内拝殿から参拝することが可能です。

なお、2017年(皇紀2677年)のお正月は1月8日まで解放されるようです。

内拝殿

内拝殿です。上部に幣殿の屋根の上にある千木(ちぎ)が見えます。

外拝殿からの参拝を終えると、次は末社の長山稲荷社(ながやまいなりしゃ)へと向かいます。いったん南神門から外に出るとすぐに長山稲荷社に到着です。

長山稲荷社

長山稲荷社の御由緒です。

長山稲荷社の御由緒

御祭神は、

  • 宇迦能御魂神(うかのみたまのかみ)
  • 豊受気神(とようけのかみ)
  • 大宮能売神(おおみやのめのかみ)

になります。

橿原神宮創建以前から、この地にお祀りされていたようです。

長山稲荷社の拝殿

朱色が美しい長山稲荷社の拝殿です。

そして、長山稲荷社の前にある深田池(ふかだいけ)です。

深田池

美しい水面が広がっています。回りには遊歩道があり心地よいひと時を過ごせます。

これで、橿原神宮の参拝は終了です。この後、神武天皇陵に行きますがその前に畝傍山に登ります。

橿原神宮(かしはらじんぐう)

橿原神宮の詳細情報

御祭神 神武天皇(じんむてんのう)

媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)

所在地 〒634-8550 奈良県橿原市久米町934
TEL 0744-22-3271
FAX 0744-24-7720
参拝時間 季節によって変わりますが、おおよそ開門が日の出の時間で閉門が日没の時間になります。

詳細はコチラ

アクセス 近鉄電車 橿原神宮前駅(中央出口)徒歩10分

詳細はコチラ

駐車場 有り(約800台)
H.P 橿原神宮公式ホームページ

古代より多くの歌に詠まれた畝傍山に登る

橿原神宮参拝の後は畝傍山に登ることにします。

先ほど、長山稲荷社に参拝するため南神門から外(南側)に出ましたが、畝傍山登山口は北神門の外(北側)にあるので、また一旦南神門から中に入り北神門から外に出て畝傍山登山口へと向かいます。

畝傍山登山口

畝傍山登山口です。北参道沿いにあります。

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畝傍山国有林

畝傍山国有林の説明です。

畝傍山(うねびやま)は、香久山(かぐやま)※香具山とも表記される、耳成山(みみなしやま)と共に大和三山(やまとさんざん)の一つとして古代より親しまれ多くの歌に詠まれてきました。

標高が僅か199.2メートルの低い山ですが、大和国においてとても意味のある山と言えるでしょう。

この案内板にある、

香久山は 畝傍を愛しと 耳成と
相争ひき神代より かくにあるらし 古昔も
然にあれこそ うつせみも 嬬を争ふらしき

という歌は、日本初のクーデターと言われる乙巳の変(いっしのへん)を中臣鎌足と共に成し遂げた中大兄皇子(後の天智天皇)によるものです。

簡単に現代語訳すると、

香久山は畝傍山を愛するとことで耳成山と争った。
このような恋の争いは神代からあるらしい。
昔もこんなだったからこそ、今の世も妻を取り合って争うらしい。

といったところです。

中大兄皇子は弟の大海人皇子(後の天武天皇)の妻である額田王(ぬかたのおおきみ)に横恋慕して奪い取った話は有名ですが(真偽不明)、この歌を見ると然もありなんって思いますね。

なだらかな登山道

畝傍山への登山道はとてもなだらかです。登山というよりも少し強めのウォーキングといった感じで登っていけます。

そして、意外にも登っている人が多く、次々に人とすれ違います。今回、登りだけで30人ぐらいとすれ違って挨拶をかわしました。

少しだけ危険な登山道

大部分がなだらかな傾斜の登山道ですが、一部分に反対側が少し危険っぽいところもあります。とは言っても普通に歩く分には全然問題ないです。

登山途中の景色

登山途中の景色です。二上山がよく見えます。

畝傍山の山頂

畝傍山の山頂です。運動不足の中年男性が写真を撮りながらちんたら登って20分ほどでした。

三角点

三角点です。

山頂から南西側の眺め

山頂から南西側の眺めです。葛城山・金剛山が見えます。

山頂から北東側の眺め

山頂から北東側の眺めです。耳成山を下に見ます。

畝火山口神社社殿跡

畝火山口神社の社殿跡です。この神社はかつて畝傍山の山頂にありました。

しかし、神武天皇が即位して2600年にあたる皇紀2600年(昭和15年・1940年)に橿原神宮や神武天皇陵を見下ろすことになるので、山頂から山麓へ遷すよう日本政府から指示があり、現在地(畝傍山西麓)に遷っています。

御神木

よく分かりませんが、御神木のようです。

神武天皇陵で日本の始まりへと思いを巡らせる

約10分程かけて畝傍山から下山し、さらに徒歩約10分程のところにある神武天皇陵へと向かいます。

ようこそ、日本のはじまりへ。

橿原神宮の北参道の鳥居をくぐり、左へ曲がったところです。

「ようこそ、日本のはじまりへ。」の「のぼり」が連なります。

畝傍山を背にした神武天皇陵

神武天皇陵に到着です。畝傍山を背にして凛として佇みます。

駐車場は50メートル先

駐車場は北側に50メートルほど先にあります。

駐車場

駐車場です。10台弱程度停められます。

約800台停められる橿原神宮と比べると小さいですが、普段の日なら土日であっても満車にはまずならないと思います。この日も日曜日でしたが1台も停まっていませんでした。

なお、この駐車場の奥からも中へと進めますが横から入ることになるので、できれば先ほどの「駐車場は50メートル先」の案内があることろまで戻って、正面の参道から進むことをオススメします。

宮内庁による案内

神武天皇
畝傍山東北陵

宮内庁による案内です。

なお、畝傍山東北陵は「うねびやまのうしとらのすみのみささぎ」と読みます。

神武天皇陵の参道

両側に木々が生い茂った神武天皇陵の参道です。神々しい雰囲気にあふれています。

参道から見た鳥居

参道は右カーブから直線になり、正面に鳥居が見えてきます。

犬の散歩は禁止

橿原神宮の南神門・北神門内と同じく、犬の散歩でここから中に入ることは禁止です。

手水舎

奥に松の木を配置したとても美しい手水舎です。すばらしい。

神武天皇陵の正面

神武天皇陵を正面から望みます。神明鳥居がとても風格あふれていますね。後ろの木々も美しいです。

三つ連なる神明鳥居

斜めから見ると神明鳥居が三つ連なっているのが分かります。

神武天皇陵に参拝

二礼二拍手一礼で参拝します。

なお、一般的に神社は二礼二拍手一礼で参拝しますが、天皇陵ではどのようにしたらいいのか。と思われた方はいらっしゃいませんか。

天皇陵はどこでも鳥居がありますし、神社と同じでいいのかな。とも思えますが、お墓でもあるのだから拍手するのはどうなのかな。とも思えます。

私はそんな疑問を持っていましたので、以前神武天皇陵に参拝したときに、陵内の事務所に勤務されている宮内庁の職員らしき方(多分)に参拝方法をお聞きしました。

するとお答えは、

二礼二拍手一礼でもいいですし、手を合わせるだけでもかまいません。

あくまで気持ちが大事なので、参拝は各自好きな方法で行って下さい。

とのことでした。

というわけで、これにて神武天皇陵の参拝は終了です。

帰りは、徒歩20分ぐらいはかかる橿原神宮前駅よりも徒歩10分ぐらいの畝傍御陵前駅の方が近いです。

最後に

今回、橿原神宮から畝傍山・神武天皇陵へと「日本の始まり」と言われる建国の聖地を巡礼してきました。

この記事を読まれた方の中で、もしまだ行かれたことが無い方は、紀元祭が行われる建国記念の日でもいいですし、空いていてゆっくり参拝できるそれ以外の日でもいいので、ぜひ一度訪れて日本の始まりへと思いを巡らせて下さいね。

こちらに、紀元祭に参列した時のことを書いています。
建国記念の日に行われる橿原神宮の紀元祭に参列してきました

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