飛鳥寺

日本の最古の寺(最初の寺)はどこなのでしょうか?

奈良の飛鳥寺?それとも大阪の四天王寺?

欽明天皇が百済の聖明王から朝貢された仏像を蘇我稲目が譲り受け、自邸(今の向原寺?豊浦寺?)に仏像を安置し崇拝していたそうですが、ここが最初の寺?

帰化人である司馬達等の娘の嶋が日本で初めて出家して善信尼という名の尼僧になりましたが、その善信尼が修業した寺が最初の寺?そしてそれは桜井寺?

向原寺・豊浦寺・桜井寺あたりは小さい寺でしょうから、本格的な寺院としては飛鳥寺と四天王寺のどちらかが日本の最古の寺だと思うのですが、創建の年月日などが諸説あってもう一つよく分かりません。

日本書紀によれば、飛鳥寺の前身である法興寺の造営が始まったのが崇峻天皇元年の588年で、四天王寺は推古天皇元年の593年の造営開始とされています。

ですので、飛鳥寺の方が5年ほど早く造営が始まったことになります。

どちらにしても、正確な年月日が分からなくても、飛鳥寺は蘇我馬子が建てた私的な本格的寺院で、四天王寺は聖徳太子が建てた公的な官立の寺とするならば、

飛鳥寺:日本で最古(最初)の本格的な私寺

四天王寺:日本で最古(最初)の本格的な官寺

となるようにも思います。

そもそも、日本に仏教が伝来したのも西暦538年説と552年説の大きく2つあり、まだ確定していません。

なので、素人の私ごときがいくら考えても分かりません。ともあれ、近くに用事があったので久しぶりに明日香を巡り飛鳥寺と向原寺に参拝してきました。

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明日香巡りはレンタサイクルが便利です

今回私は、別の用事で近くまで車で来たことや、駐車場があることが分かっている飛鳥寺をメインに参拝するつもりだったので車で訪れましたが、基本的に明日香巡りは車が通れない細い道や駐車場が無いところがあるので、レンタサイクルが便利です。明日香はそんなに広くありません。

近鉄の飛鳥駅前には、駐車場があるレンタサイクル屋がありますので、電車で来てもいいですし、そこまで車で来てレンタサイクルを借りるというのもオススメです。

というわけで、12月の土曜日に飛鳥寺にやってきました。

飛鳥寺の駐車場

駐車場です。観光バスも停められるそこそこ大きい駐車場です。

駐車場の料金

普通車は30分以内無料と書いてますが、微妙な時間ですね。30分で見れないことはないですが、飛鳥大仏などをじっくりみて、そぐ近くの入鹿の首塚も見たりすると30分以上かかると思います。

住職謹記

住職謹記です。

飛鳥大仏開眼1400年の案内板

飛鳥大仏は今から1400年ほど前の推古天皇17年(609年)に開眼供養されました。

東側の門

東側にある門です。本堂は有料(大人350円)ですが、境内は無料です。

飛鳥寺略縁起

崇峻天皇元年(五八八)蘇我馬子が創立した日本最初の本格的寺院と書かれています。

境内

飛鳥寺の境内です。京都の寺とは違う奈良の明日香らしい素朴な雰囲気が漂っています。ここがかつて日本の中心地だったとは、今では想像できません。

参拝したのは12月の土曜日でしたが人は多くありませんでした。

ちなみに、奥にある鐘は参拝者がつくことができますよ。

郵便ポスト

明日香らしい雰囲気の郵便ポストです。

本堂

飛鳥寺本堂です。ここに飛鳥大仏が安置されています。

参拝受付

では、参拝したいと思います。

拝観時間は私が行った10月1日~3月31日の場合、午前9時~午後5時で受付は午後4時45分までです。

なお、4月1日~9月30日は午前9時~午後5時30分で受付は午後5時15分までになります。

拝観料は大人350円で靴を脱いで上がります。

参拝者が人かたまり揃うと、住職の方が飛鳥大仏について説明してくれます。

飛鳥大仏は推古天皇の時代に造られて、その時に鎮座していた場所に現在も鎮座しています。

ですので、仏像のかなりの部分は修復のようですが、1400年前に今この飛鳥大仏の前で蘇我馬子や推古天皇、そして聖徳太子が祈りを捧げていたわけですね。

まさに、飛鳥時代へタイムスリップしかたのようです。

なお、飛鳥大仏などの仏像はお参りした後に写真撮影させてもらえます。

釈迦如来像(飛鳥大仏)

飛鳥寺の本尊である釈迦如来像(飛鳥大仏)です。

日本最古の仏像になります。(銅像 飛鳥時代)

左側からの飛鳥大仏

左側からの飛鳥大仏です。

右側からの飛鳥大仏

右側からの飛鳥大仏です。

聖徳太子孝養像

聖徳太子孝養像です。(木造 室町時代)

阿弥陀如来像

阿弥陀如来像です。(木造 藤原時代)

飛鳥寺の鐘

せっかくなので、鐘をつかせてもらいました。

そして、飛鳥寺の西側すぐ横にある(徒歩2~3分)入鹿の首塚へ。

入鹿の首塚

日本初のクーデターと言われる乙巳の変(いっしのへん)において、蘇我入鹿が中大兄皇子や中臣鎌足らに殺された時の首が、ここまで飛んできたのだそうです。

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今回は行ってませんが、そのクーデターがあった場所である板蓋宮(いたぶきのみや)も近くにあります。南に1キロほど離れてますから、その間を首が飛んだということになりますね。

飛鳥寺(あすかでら)

飛鳥寺の詳細情報

山号 鳥形山
本尊 釈迦如来坐像(飛鳥大仏)
宗派 真言宗豊山派
所在地 〒634-0103 奈良県高市郡明日香村飛鳥682
TEL 0744-54-2126
FAX 0744-54-3743
拝観時間 ☆4月1日~9月30日

午前9時~午後5時30分

(午後5時15分受付終了)

☆10月1日~3月31日

午前9時~午後5時

(午後4時45分受付終了)

※休業日 4月7日~4月9日

アクセス 近鉄橿原神宮前駅東口より周遊バスにて飛鳥大仏前下車

西名阪自動車道天理インター又は柏原インターから車で約40分

南阪奈道路葛城インターから車で約30分

明日香村へのアクセス

駐車場 有り
H.P 公式ホームページ無し

参考:飛鳥寺 | 明日香村観光ポータルサイト 旅する飛鳥

そして、次は飛鳥寺から北西1キロほどにある向原寺に行く予定でしたが、途中せっかくなので直ぐ近くの飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)に参拝することにします。

右スグ元伊勢

「右スグ元伊勢」とあります。この飛鳥坐神社は元伊勢との伝承があるんですね。

この伝承は諸説あるのと飛鳥坐神社の公式ホームページがないので詳細はよく分かりませんが、ウィキペディアにはこう書かれています。

当社地が天照大神を初めて宮中の外で祀った地「倭笠縫邑」であるとする伝承もあり(有力な説は大神神社摂社の檜原神社である)、近世には元伊勢とも称していた。
引用
ウィキペディア:飛鳥坐神社

実際に元伊勢だったのかは分かりませんが、飛鳥において由緒ある神社であることは間違いありません。

飛鳥坐神社の鳥居

飛鳥坐神社の鳥居です。「飛鳥社」とあります。

由緒看板

由緒看板によると御祭神は、

  • 八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)
  • 飛鳥神奈備三日女神(あすかのかんなびみひめのかみ)
  • 大物主神(おおものぬしのかみ)
  • 高皇産霊神(たかむすびのかみ)

ですね。そして、特にここには元伊勢との記述はありません。

拝殿

拝殿です。ちょっとした高台にあります。そして、今回は駆け足だったので見ませんでしたが、この神社の境内には男女のシンボルをかたどった様々な石が鎮座して祀られています。

毎年2月の第1日曜日には日本一の奇祭として有名な、おんだ祭が行われます。

おんだ祭

駐車場

10台ぐらい停めれそうです(無料)。人が多く来る神社ではないので土日でも普通に停めれそうですが、おんだ祭の時は、さすがにここには停めれないと思います。

飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)

飛鳥坐神社の詳細情報

御祭神 八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)

飛鳥神奈備三日女神(あすかのかんなびみひめのかみ)

大物主神(おおものぬしのかみ)

高皇産霊神(たかむすびのかみ)

所在地 〒634-0103 奈良県高市郡明日香村大字飛鳥字神奈備708
アクセス 明日香村へのアクセス
駐車場 有り
H.P 公式ホームページ無し

参考:ウィキペディア:飛鳥坐神社

飛鳥坐神社の次はここから北西1.5キロほどにある向原寺へ向かいます。

向原寺

向原寺(こうげんじ)です。現在は浄土真宗本願寺派の寺院ですが、かつてはこの地に蘇我稲目の向原の家(むくはらのいえ)があり、欽明天皇から譲り受けた仏像を安置し崇拝したそうです。

本堂

本堂です。

日本で最初に仏像が安置された場所とすると、この寺のある場所に、かつて日本最古の寺があったとも考えられますが、規模がどれくらいだったかも分かりませんし、このあたりの解釈は素人の私にはよく分かりません。

そしてその後、この地に悪い病気が流行し、これを外国の神を祀ったことによる日本の神のたたりだとして、廃仏派の物部氏らによって建物は焼き払われ、仏像は難波の堀江に捨て去られたそうです。

それから何年かたってから、この地は桜井寺として再建され、日本で初めて出家した尼僧である善信尼による尼寺となりました。

そしてさらにその後、この桜井寺は別に移され日本初の女帝である推古天皇によって豊浦寺になり、飛鳥五大寺として栄えたようです。

豊浦寺跡

豊浦寺跡の解説です。豊浦寺は平安時代頃から寂れていき、その後に今の浄土真宗本願寺派の向原寺として引き継いでいるようです。

難波池

向原寺の南側すぐ近くにある難波池(なんばいけ)です。

「仏像は難波の堀江に捨て去られた」ことに関しては、その地が大阪の堀江だという説と、この飛鳥にある難波池であるという説があるそうです。

う~ん。よく分からない。

難波池の由来

難波池の由来が書かれています。とは言っても、飛鳥のこの池だと「難波」とはならないとは思うんですけど、どうなんでしょうかね。

ちなみに、この時に捨てられた仏像が、現在は長野県の善光寺に鎮座しています。

『善光寺縁起』によれば、御本尊の一光三尊阿弥陀如来様は、インドから朝鮮半島百済国へとお渡りになり、欽明天皇十三年(552年)、仏教伝来の折りに百済から日本へ伝えられた日本最古の仏像といわれております。この仏像は、仏教の受容を巡っての崇仏・廃仏論争の最中、廃仏派の物部氏によって難波の堀江へと打ち捨てられました。後に、信濃国司の従者として都に上った本田善光が信濃の国へとお連れし、はじめは今の長野県飯田市でお祀りされ、後に皇極天皇元年(642年)現在の地に遷座いたしました。
引用
善光寺について

この日本最古の仏像と言われる一光三尊阿弥陀如来像は、絶対秘仏だそうで誰も見ることはできません。例え住職であってもです。

同じく日本最古の仏像(大仏)と言われる今回訪れた飛鳥大仏は、大人350円を支払えば誰でも至近距離で見ることが可能です。しかも写真まで撮影させてもらえます。ほんと大違いですね。

なお、この向原寺(豊浦寺)に駐車場はありません。今回の私は短時間の参拝なので近くに路駐しましたが、きちんと駐車場に停めるのなら甘樫丘の北側に有料駐車場があります。

向原寺(こうげんじ)

向原寺の詳細情報

山号 太子山
本尊 阿弥陀如来
宗派 浄土真宗本願寺派
所在地 〒634-0107 奈良県高市郡明日香村大字豊浦630番地
アクセス 明日香村へのアクセス
駐車場 無し
H.P 公式ホームページ無し

参考:豊浦寺跡(向原寺) | 明日香村観光ポータルサイト 旅する飛鳥

最後に

駆け足で、日本最古の寺と言われる飛鳥寺から向原寺(豊浦寺跡)へと明日香を巡ってきました。

仏教は6世紀中頃の欽明天皇の時代に日本に伝わりました。明日香から約10キロほど北東にある海柘榴市跡(つばいちあと)には、仏教伝来之地碑(ぶっきょうでんらいのちひ)が建てられています。

日本最古の寺に関しては諸説ありますが、少なくともこの明日香(飛鳥)の地において日本の仏教が始まったのは間違いないでしょう。

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